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知夫赤壁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
展望台より見た赤壁
縦に貫くグレーの岩体は粗面岩

知夫赤壁(ちぶせきへき、ちぶりせきへき)は、島根県隠岐郡知夫村の西海岸にある高さ50から200メートルの巨大な岩石である。「あかかべ」や「あかたき」とも呼ばれている[1]酸化鉄のためにその岩石の色が赤、茶に変色している。 陸から展望台があるほか、海からも遊覧船がある[2]。隠岐ユネスコ世界ジオパークのジオサイトになっている。

知夫赤壁の海からの姿

概要[編集]

1935年(昭和10年12月20日)、「隠岐知夫赤壁」(おきちぶりせきへき)として国の名勝および天然記念物に指定された[3]

成り立ち[編集]

600万年前の噴火活動で外輪山が形成され、500万年前の噴火活動で粗面岩の岩脈が形成されたとされる。 約7000年前に海水準が現在と等しくなり、その後海食が進み、現在の海岸地形を形成した[4]

知夫赤壁の位置(島根県内)
隠岐 知夫赤壁
隠岐
知夫赤壁
隠岐知夫赤壁の位置

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯36度0分48.4秒 東経133度0分13.2秒 / 北緯36.013444度 東経133.003667度 / 36.013444; 133.003667

  1. ^ 知夫村誌編纂委員会『新修 知夫村誌』知夫村誌編纂委員会、1996年12月1日、995頁。 
  2. ^ 夕日に染まる赤壁 絶景知夫で試験クルーズ開始 滞在型観光掘り起こす”. 山陰中央新報 (2021年10月14日). 2024年6月24日閲覧。
  3. ^ 知夫村誌編纂委員会『新修 知夫村誌』知夫村誌編纂委員会、1996年12月1日、996頁。 
  4. ^ 隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会『日本のユネスコ世界ジオパーク』隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会、2017年3月、15頁。